STORY

ABOUT TEAKDAYS

当時の製造方法やディテールを今に伝え、当時の職人の指導を受け、現在インドパンジャーブ州で、製作を続ける日印合同のプロジェクト「TEAK DAYS」

インドのチャンディーガルの西に隣接するパンジャーブ州の工房で、1950年当時よりピエール・ジャンヌレによるチャンディーガルプロジェクトの家具製作を手掛けていた職人たちと弟子やその家族達が、その技術を引き継ぎ、当時に用いられたものと同グレードのチーク古材を使い、当時と同じ製造技術、製造基準で復刻したコレクション。


本プロジェクトで製作される家具は、ジャンヌレが思い描いたような、伝統的な手仕事によって作られる工芸品であり、生産地の活性化や原材料のカーボンフットプリントなどの産業全体に対するジャンヌレのビジョンを現代に継承しています。

STYLE OF JEANNERET

特徴的なV字の脚は、旋盤や曲げ加工などの、加工技術が無くても作ることが出来、最小限の部材と工数で成立する唯一無二な、ミニマルデザイン。


一般的な4本脚の椅子では、高い技術力と耐久性のある構造が必要となり、当時のインドの木材と加工技術では実現が難しかったが、板状の脚を荷重に対して斜めに傾きをもたせることで、荷重は分散され、強度は増し、工程も格段に少なくなる画期的な設計となり、ジャンヌレはこの象徴的なデザインでプロジェクトを展開する。

STORY OF MASTERS

「1948年、ル・コルビジェに誘われ、インド・パンジャーブ州の州都チャンディーガルのキャピトル・コンプレックス・プロジェクトに参加したピエール・ジャンヌレ。当時、シャルロット・ペリアンやジャン・プルーヴェなど同時代のデザイナーたちと、アルミや合板の新技術の可能性を模索していたが、プロジェクト参加と同時に移住先のインドの地元の素材と伝統的な工法のみで完成する新たなデザインを考えていた。



チャンディーガル建築大学学長などを経て、晩年チャンディーガルで質素な生活を送っていたジャンヌレは、竹やキャンバス、枝とロープなど、地元の素朴な素材を使って自宅の家具の創作活動を行う。」