JUDD FOUNDATION

Donald Judd Spaces

¥22,000
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本書はニューヨークとテキサスにあるドナルド・ジャッドの居住スペースと仕事場に関する書籍である。

ジャッドによる5つのエッセイと、彼の作品の中でも重要な、1968年に購入したニューヨークソーホーの彼のパーソナルスペースを紹介している。このSPRING101は、彼の居住スペースであっただけではなく、自身の作品を常設展示するための場所でもあり、「作品は周囲の環境と関係づけられずに自律するべきである」と考え、作品を公開する活動を続けた。

ミニマルな作品を作り続けたジャッドであるが、対照的に、その生活は、アアルトやトーネットなどの名作家具や、古き良きアメリカのアンティークに囲まれていた。これらの唯一無二なデザインと、直線が無い造形、錆や経年劣化など自然現象との対比を考えていたことが分かる。

壁面に等間隔に規則正しく取り付けられた七つの金属の箱。 磨き上げられた表面は、芸術作品に何か感情を求めようとする観客たちの視線を冷たくはね返す。 私たちがそこに何か意味を見い出そうとしも、箱の中身は箱は文字どおり無である。

職人に発注して作らせたそれらの箱は、芸術作品に期待される意味や内容をあらかじめ拒絶したところに存在しています。 ジャッドは芸術表現から、見る人の情感を刺激する意味や内容を次々に排除していき、表現が辛うじて成り立つ極小にまで、要点を絞り込む。その結果がこの規則的に並んだ金属製の箱である。


ジャッドについて、空間やデザインについて、深く考えさせられる一冊である。

 

 

Donald Judd (1928−1994)

当初は画家・版画家であり美術評論で高い評価を受けたが、次第に絵画や当時の抽象表現を否定し、立体作品の制作に移った。

1965年、自らの芸術作品が従来の絵画や彫刻とは異なるゆえんを論じたテクスト、『明確な物体(スペシフィック・オブジェクト)』を発表ジャッドは、これらの作品が素材の直示性、三次元空間への志向、イリュージョニズムの排除、単一的な作品構造などを備えていると指摘した。また三次元的な立体構造によって現実性を喚起する傾向から、抽象表現主義の情念の混沌とした前衛表現に反対し、その対極である理性を持った表現を追求した。この哲学が多くのインテリアデザイナーに現在も影響を与え続けている。


Publisher: Judd Foundation
Published:2024
Format:ハードカバー
Pages: 432p
Size: W300 D230  T35

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